日朝交渉報道の中井氏、議長裁定で訪台 自

中井洽(ひろし)・衆院予算委員長の台湾訪問が16日、異例の衆院議長裁定で認められた. モンゴルに渡って日朝交渉をするという報道が事前に出たことから、自民党が反発. 国会会期中の海外渡航与野党の了承を得る、という慣例が崩れた. 中井氏の訪台日程は17~19日で、馬英九(マー・インチウ)総統の再選祝いなどが目的. 民主党は、東日本大震災1周年追悼式で台湾代表に配慮を欠いたことをおわびに行く、とも説明した. ただ、中井氏は元拉致問題相で、報じられた日朝交渉の日程は17、18両日. そのため、海外渡航を扱う衆院議院運営委員会の16日の理事会で自民党が「行き先が違うのでは」と渡航を認めなかった. 中井氏は、議運委員長に飛行機の券や日程表を見せて「この通り行く」と訴えたが、折り合わずに議長裁定になった. 収まらない自民党は、議運委での日程協議を拒否. 中井氏が予定通り帰国したのを確認したうえで、話し合うことになった. 映像・音響大手のJVCケンウッドは5日、同社株の約19%を持つ筆頭株主パナソニックがその大半を売却すると発表した. 証券会社が購入希望者を募り、株価に応じた価格で売る. 売却後にはパナソニックの持ち分は約2%に減り、筆頭株主ではなくなる. 売り出し価格は未定. JVCケンウッドの前身の一つは「犬のマーク」で有名な日本ビクター. パナソニックはその元親会社で、2008年にケンウッドと経営統合した後も大株主として支えてきた. パナソニックを創業した故松下幸之助氏が1954年、業績が悪くなったビクターの再建を銀行に頼まれ、資本参加した. 戦前から続く名門メーカーがなくなるのを惜しんだという. 今回の売却で、半世紀を超える関係が終わる.