ソマリアへの国際援助金、100億円超消え

内戦によって20年以上無政府状態が続くソマリアで、過去2年間で主に国際援助からなる1.3億ドル(約104億円)の歳入が暫定政府の会計に計上されず、使途不明になっていることが分かった. 世界銀行の調査として米メディア「ボイス・オブ・アメリカ」などが伝えた. 世銀の調査によると、2009年に8300万ドル、10年4800万ドル分の使途が分からない. 暫定政府では会計システムが機能せず、透明性が欠如しているとしている. 調査担当者は「援助金がしばしば暫定政府の個人に渡されていた. 多くが中央銀行に預けられなかった」と指摘する. 暫定政府のアフメド大統領は記者会見で「本当に政府に対して渡された金か、国際社会に調査してもらいたい. どこに金が消えたのか我々も知りたい」と語った. (ナイロビ=杉山正).