メキシコ地震、震源地近くの州で5千棟被害

シャープは1日、「書いて覚える」機能を重視した学習用タブレット端末「JL―T100」を、今月下旬から受注販売すると発表した. 主な対象は小学校高学年から中学生を想定. 教育現場では米アップルがiPadの販売に力を入れており、シャープはペン入力を主としたタッチパネルを売りに差別化を図る. 画面を見たり、読んだりする「教科書」としての使い方から一歩踏み込み、注意点や回答を書き込む「ノート」機能を追求した. 無線機能も付け、大型のタッチパネルを使った同社の電子黒板「ビッグパッド」と組み合わせて、教師と児童・生徒が画面の内容をやり取りすることもできる. 文章や図表の上にペンで書き込んで保存できる機能のほか、「暗記モード」も搭載. ペンで色づけした語句を見えなくしたり、再び浮き上がらせたりできる. 漢字の練習に使うことも考えて、トメやハネがわかりやすい字体を使う. 画面は10.1型で、押した圧力に反応するタッチパネルを採用. 付属のペンを使って文字を書いたり、画面を変える操作をしたりする. 一般的なタブレットは指先の静電気に反応する方式が主流で、ペン入力する際に画面に手を置くと不要な反応をしやすかった. 20日にメキシコ南部であった強い地震で、歩道橋の一部が崩落してけが人を出したメキシコ市内では21日、至る所で復旧作業が進んでいた. 震源地に近い南部ゲレロ州の州政府によると、州内で約5千棟の住宅被害を確認、引き続き調査を続けている. 歩道橋の崩落現場はメキシコ市北西部の住宅地の一角. 現場で復旧にあたっていた市公共事業課の担当次長フェリペ・エレラさんによると、地震で多くの車がいったん止まり、乗客のいない小型バス1台だけが走っていた. そこに1975年建築のコンクリート橋の欄干の一部が崩れ、運転席の1メートル半ほど後ろに落下した. 運転手(40)はハンドルと座席に挟まれて頭や鼻、首などを打ちつけた. 運転手は地元紙の取材に「鉄の玉で殴られたみたいだった」と話した. メキシコでは85年、少なくとも9500人の死者を出した大地震があり、メキシコ市内も多くの被害が出た. エレラさんは「多くが車を止めたのはその時の教訓. でなければもっと大惨事になっていた」と話した. マチ☆アソビvol.6で"アガレスト戦記 (メキシコ市=藤えりか).