10周年を迎えた"アニメボストン"オフィ

アニメボストン"でいとうかなこ桃井はるこが熱唱 2012年4月6日(金)~4月8日(日)の3日間、アメリカのマサチューセッツ州ボストンで開催されたジャパニーズアニメ&マンガの大型ファンイベント "アニメボストン(Anime Boston)2012"がハインズコンベンションセンターシェラトンボストンホテルにて開催された. 2003年からスタートし、2012年で10周年を迎えた"アニメボストン". 今年の公式入場者数は22065人という大規模なイベントで、これまでも多くの日本の著名アーティストが参加しているが、今年は、桃井はること、いとうかなこが参加してライブを行った. 期間中の3日間は、ハインズコンベンションセンターを中心に、ジャパニメーショングッズの販売や上映会、各種講演会、コスプレショー、カラオケ大会などが行なわれるが、イベントの公式ホテルとされているシェラトンボストンホテルの会議室などもイベントに利用されているため、高級ホテルであるシェラトンボストンホテルの中は、この期間だけはコスプレした人だらけになるという、ちょっとしたアミューズメントパーク状態となる. 開催初日、開会セレモニーで、世界23カ国のべ95都市で文化外交活動を行なう櫻井孝昌氏、ファッションデザイナーのMINT氏、作曲家の貝塚翔太郎氏、鈴木克崇氏、成田勤氏、そしてアメリカの声優らとともに、桃井はるこいとうかなこも登場し、各自イベントへの参加の抱負を語り、その夜、ハインズコンベンションセンターのホールでライブを開催. ライブは、いとうかなこのステージからスタート! アメリカにもファンが多いというテレビアニメ『 シュタインズ・ゲート 』の主題歌「Hacking to the Gate」で一気に会場の心をつかんだいとうかなこは、ニトロプラスで歌ってきた楽曲を中心に、PCゲーム『 機神飛翔デモンベイン 』挿入歌「RISE ON GREEN WINGS」や、テレビアニメ『 咎狗の血 』ED「STILL」、PCゲーム『 ギルティクラウン ロストクリスマス 』OP「Lost Control」、テレビアニメ『 ブラスレイター 』ED「A Wish For The Stars」、発売されたばかりの5thアルバム『 spark! 』収録曲の「虹がでるまで」など、全10曲を披露. 中盤では、ギターでの弾き語りも披露するなど、ファンも大満足のライブを行なった. 続いては、桃井はるこのライブ! 海外イベントへの参加経験も豊富な桃井はるこは、「この会場をアキハバラだと思って盛り上がってください!!」と元気に挨拶してライブをスタート. 「愛のメディスン ~アニサマバージョン~」や「くじびきアンバランス」「もっと、夢、見よう!! ~2011 Ver.~」など、全11曲を披露. 『 シュタインズ・ゲート 』で桃井が演じたフェイリス・ニャンニャンの声で、ボストンのファンへ呼びかけるなど、ファンのツボをついたトークで会場を盛り上げ、「WONDER MOMO-i ~world tour version~」では"ボストンバージョン"と題して、歌詞を少し変更したバージョンを披露し、会場を熱狂させた. 最後に、ライブ終了後、いとうかなこ桃井はるこ両氏にコメントをいただいたので紹介しよう. ◆いとうかなこインタビュー ――いとうさんはアメリカでのイベントは初だったそうですね? いとうかなこ (以下、 いとう ) はい. ちょうどボストンの桜が満開の時期に歌わせていただいたんですけど、ステージもすごいゴージャスで. 照明もゴージャスだし、会場もだだっ広くて何千人入っていたか分からないんですけど、そんなお客さんの前で、私が歌っている歌はアメリカではそれほど知られている曲ではないと思っていたので全曲説明しながら歌わせていただきました. お客さんがすごい喜んでくれているのがよくわかる楽しいライブになったんじゃないかと思います. ――どんなところが楽しかったですか? いとう なにしろ会場の仕組みがおもしろくて、コンサート会場と宿泊しているホテルが直結していて、しかもそのホテルにお客さんもいっぱい泊まっているんです. 廊下ですれ違って「きゃあああ! 」なんてハグをされたりすることもあって(笑)、ものすごくおもしろい一風変わったイベントだなって思いました. ――コンサートはどんな感じでしたか? いとう コンサートも、全部カラオケじゃちょっと寂しかったので、全10曲中3曲はアコースティックギター1本で弾き語りで歌いまして、お客さんも途中からドンドン増えてきて、すごい楽しかったです. ぜひまた来たいです. 呼ばれたら絶対に来ようと思います! ◆桃井はるこインタビュー ――数々の海外イベントに参加している桃井さんですが、アニメボストンは初めてだったそうですが、参加した感想を教えて下さい. 桃井はるこ (以下、 桃井 ) 私がいままで参加していたアメリカのイベントは西海岸が多かったんです. ですがアニメボストンは東海岸東海岸で歌うのは初めてだったんです. ニューヨークやカナダのほうから来てくれるファンの方もいたりして、サイン会のときもボストンに住んでいるファンの方から「ボストンに来てくれてありがとう」と日本語で言ってもらえたことがうれしかったです. ――ライブはいかがでしたか? 桃井 会場がものすごく広かったんですけれども、みなさんがとても盛り上がってくださったので、すごくうれしかったです. ボストンは、バークリー音楽大学(Berklee College of Music)があったりするような、音楽に造詣の深い場所なので、そこでライブができて、ライブでも盛り上がっていただけて、すごくうれしかったです. あと、アメリカ、カナダ、日本のモモイストの方が結集して、日本語から英語に翻訳した歌詞や曲の解説を載せてくれたりしたコールブックを事前に作ってくれていたんです. そのおかげもあって、ライブでもすごく盛り上がって、私も本当に楽しかったです! ◆いとうかなこLIVEセットリスト 01. Hacking to the Gate 02. キンカクジ 03. RISE ON GREEN WINGS 04. Lamento 05. ガラスのくつ(弾き語り) 06. くるり 桜 ひらり(弾き語り) 07. STILL 08. Lost Control 09. A Wish For The Stars 10. 虹がでるまで(弾き語り) ◆桃井はるこLIVEセットリスト 01. 愛のメディスン ~アニサマバージョン~ 02. くじびきアンバランス 03. Romantic Summer 04. Give a reason 05. るーじー・ぐーじー 06. 21世紀 07. God knows... 08. WONDER MOMO-i ~world tour version~ 09. がんばれ…それは、I Love You 10. 夜明けのサンバ 11. もっと、夢、見よう!! ~2011 Ver. 被災地を想うアーティストたちが熱演 作曲家の植松伸夫氏が率いるレーベル"ドッグイヤー・レコーズ"が定期的に開催しているライブイベント"犬耳家 親族会議". 同レーベル所属のアーティストや縁のあるゲストが演奏やトークを繰り広げるこのイベントの第6回目が、2011年4月24日に東京の下北沢GARDENで開催された. 今回の親族会議はチャリティーイベントとなっており、本イベントの収益の一部は、東北地方太平洋沖地震の被災者の方々への義援金として、日本赤十字社を通して送られる予定. 出演者たちのアルバムや、ドッグイヤー・レコーズのオリジナルグッズが置かれた物販スペース. 募金箱に募金した人には、ドッグイヤー・レコーズのロゴ入り風船がプレゼントされた. 前座はファンにはおなじみの"犬耳一号"君. セットリスト&フォトリポート 茜 -AKANE- 「宮城野盆歌」 「八木節大作戦」 テクノポップと民謡音楽が融合した独特のサウンドが特徴の、Yumiboさん(ボーカル)とSallyさん(作曲、アレンジ)のふたりのユニット. 親族会議に出演するのはVol.3, 4に続き3回目. 今回身にまとっている衣装は友人の手作りだとか! 現在はニューアルバムを制作中とのこと. また、Sallyさんはつぎに登場するカノンさんの新アルバムにアレンジで参加している. カノン 「仲間を求めて (FINAL FANTASY VIより) 」 「翔べるもの」 「ファイナルファンタジー (FINAL FANTASY Seriesより) 」 親族会議初登場のカノンさん. 植松伸夫氏作曲の名曲群に美しい歌声をのせて披露した. これらの楽曲は、2011年4月27日に発売されるカノンさんのアルバム『A New Story』に収録されている. このアルバムのジャケットイラストは、なんと天野喜孝氏の描き下ろし! また、アレンジャーとして犬耳家おなじみのアーティストが多数参加している. 植松伸夫氏が作曲を担当したWii用ソフト『THE LAST STORY(ラストストーリー)』の主題歌「翔べるもの」は弾き語りで披露. カノンさん自身、この歌がゲームの中でどう流れるのかを知りたくて、最後までプレイしたとか. DaiGo 暗示や錯覚、トリックを用いて超常現象を再現する"メンタリスト"のDaiGo氏が特別ゲストとして登場. フォークやスプーンを自由自在に曲げてみたり、イベント参加者に絵を描かせ、その絵を誰が描いたのかを当ててみたりと、驚かずにいられない超常現象を披露! ショーの最後には全員でスプーン曲げにチャレンジ. 個人差はあれど、時間をかければかならず「金属はやわらかいもの」ということがわかるはずだというが... . ライブとは思えない異様な光景! ? 無事(? )、記者のスプーンも曲がりました. freesscape 「Now is the point at which I touch eternity」 「Anchor song」 エミ・エヴァンスさん(ボーカル)と宗田洋之氏(作曲)のユニット. エミさんの声をサンプリングして作っているという、独自の音空間が特徴だ. エミさんはボーカルとして、スクウェアエニックスRPGNieR Gestalt(ニーア ゲシュタルト)』/『NieR Replicant(ニーア レプリカント)』に携わっていることで有名. 「Now is the point at which I touch eternity」は、3年前にエミさんが自分自身を癒すために作った曲. 今回の震災を受け、人々のためになればと無料で配信を始めたそうで、すでにダウンロード数は1万5000を突破したとのこと. また、2011年5月1日に発売されるニューアルバム『Now is the point at which I touch eternity』については、収益の20パーセントを義援金とする予定. EARTHBOUND PAPAS (キーボード: 植松伸夫、ギター: 岡宮道生、キーボード: 成田勤、ベース: 弘田佳孝、ドラム: 羽入田新、コーラス: CHiCO from ACE、馬場宏美、佐々井康雄、木村圭児) 「Octopus Theory」 「Metal Hypnotized」 「Liberi Fatali」 「Advent: One-Winged Angel (from FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN)」 「The forest of Thousand Years」 トリはもちろん、植松氏が率いるバンド"EARTHBOUND PAPAS"! 発売中のデビューアルバム『Octave Theory』から 5曲を披露した. 本当は全曲披露したかったが、それは「ファンタジー・ロック・フェス 2011」(開催が延期されており、振替日程は未定)までとっておくとのこと. 最後に演奏した「The forest of Thousand Years」は、植松氏が"自由が丘森林化計画"のために作った曲. 被災地への祈りを込めて奏でられた. 出演者の公式サイト一覧 ※茜-AKANE-の公式サイトはこちら ※カノンの公式サイトはこちら ※DaiGoの公式サイトはこちら ※freesscapeの公式サイトはこちら ※EARTHBOUND PAPASの特設サイトはこちら.