放射性物質の拡散情報、新たに7府県に提供

6日の東京株式市場は、日経平均株価の値上がり幅が一時、170円を超え、その後は8700円をはさんだ値動きになっている. 午前の終値は、前週末の終値より147円23銭(1.72%)高い8702円34銭. 2営業日ぶりの値上がり. 前週末の欧米市場が大幅に上がった流れを引き継いでいる. 7月の米雇用統計が市場の予想よりよかったことや、世界景気の減速への警戒感が和らいでいることを好感. 外国為替市場で円高が一服していることも加わり、自動車や電機など輸出関連株を中心に買い注文が入っている. 東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)の午前の終値は、同9.99ポイント(1.38%)高い733.93. 出来高は7億2千万株. 午後1時時点の日経平均は同155円53銭高い8710円64銭. TOPIXは同10.85ポイント高い. 両対局者の局後インタビュー 対局生中継はこちらから 【森内名人の話】 ――横歩取りはある程度想定内の進行だったんでしょうか. 「そうですね. 横歩取りで来られたら、本譜のように指すつもりでした. 昨年のシリーズ、ちょっとうまくいかなかったので改良しました」 ――▲3七銀(37手目)以下ですか. 「はい」 ――その後は予定していた進行なんでしょうか. 「途中からは一手一手、手が広くて、どの手を優先させればいいのか難しかったですね」 ――昼食休憩のあたりではどう思われていましたか. △3三歩(64手目)と合わせたあたりでは. 「ああ、はい、いや難しいかと思っていましたけど. こちらは角が抑え込まれているので、うまく攻めないといけないと思っていました」 ――夕方から一気に激しくなったんですが、一気に寄せにいったという感じだったんでしょうか. 「いや、ちょっと呼び込まれてしまって. 夕休明けに(2九に)飛車を打たれて足りないかな、と思ったんですけど. 難しかったですね」 ――▲7一角(91手目)と打つあたりでは 「ちょっとあまり自信がなかったですけど」 ――最後、勝ちだと思ったのはどのへんですか 「4五飛車と成ったので」 ――3勝目を挙げましたが 「次も普段通り、頑張ります」 【羽生挑戦者の話】 ――羽生二冠、横歩取りはこれで指してみようということだったと思うのですが. 「そうですね、はい」 ――去年の第5局と同じ進行だったが、羽生二冠もこれで指してみたかったということですか. 「そうですね、う~ん. まあ、どういう変化になるかはよくわからなかったですが. やってみようかなと思いました」 ――封じ手のあたりはいかがでしたか. △5三金(48手目)と上がりましたが. 「あ~、いやあ~、ん~. やっぱり(2二の銀が)壁銀で歩損しているんで、模様を悪くしてしまったのかもしれないですねえ」 ――その後、長期戦かなと思われるような流れになりましたが. 「いやあ、まあ歩損が響く展開だと思ってました」 ――△3六歩(82手目)から△3七銀(84手目)は攻めを呼び込んだ形なんでしょうか. 「まあ、そうですね. じっとしていてもじり貧になってしまうんでいったんですが、成算はなかったですね」 ――最後は攻め合いなんですけど、もう少し何か(ありましたか). 「いやあ、でも. そうですね. ぴったりですね」 ――△3五玉(106手目)じゃなくても. 「△3五玉じゃなくても. 何かありました? 」 ――(3三に)玉を引くとか. 「ああ、玉を引く. そうですか、まあ、でも. なるほどそうか. 本譜よりはもうちょっとマシな順が、あったのかもしれないですねえ~」 ――これで2勝3敗となりました. 「あ、ええ、次も頑張ります」 ■森内名人が3勝目(午後8時30分すぎ) 森内名人が羽生挑戦者を破り、対戦成績を3勝2敗とした. 名人防衛まであと1勝と迫った. 第6局は6月12、13の両日、北九州市である. ◇ 朝日新聞デジタル有料会員は、将棋のトップページ(http://wepadisla.hatena.ne.jp/shougi/)から棋譜中継と「ニコニコ生放送」の生中継をご覧になれます. また、対局の模様は有料の名人戦速報サイト(http://www.meijinsen.jp/)でも速報しています. ■対局再開、決着へ(午後6時30分) 夕方の休憩が終わり、対局が再開した. あとは終局まで休憩はない. 休憩明けの時点で、残り時間は森内名人が1時間21分、羽生挑戦者が1時間. 盤上は激しい戦いに突入している. 終盤戦を迎え、決着の時が近づいている. (深松真司) ■最後の休憩へ(午後6時) 羽生挑戦者が88手目を考慮中に30分間の休憩に入った. 森内名人が注文した軽食はサンドイッチ. 対する羽生挑戦者はおにぎり(昆布、梅干し、鮭)と山菜ミニうどん、フルーツだ. 「がっつり食べて、両対局者とも力を出し切ってほしい」とホテル担当者はエールを送る. ■検討室にぎわう(午後5時30分) 夕方の休憩まで30分を切った. 暑かった京都の街は静かに暮れようとしているが、盤上ではまだまだ、熱い戦いが続いている. その様子をモニターで見つめる検討陣のまなざしも、熱い. 検討室には、立会人の桐山清澄九段、谷川浩司九段、阿部隆八段、山崎隆之七段のほか、女流棋士奨励会の若手も大勢加わって、熱心な検討が続けられている. その中に「出雲のイナズマ」の異名をとる里見香奈女流四冠の姿も. 先月下旬、史上最年少の20歳で女流四冠(女流名人・女流王位女流王将倉敷藤花)を達成したばかりだ. 「現地に来ると、熱気とか雰囲気とかがリアルタイムで感じられます」. 現局面については「ゆっくりしたペースで、じっくりした戦いが続いている. 名人戦らしいですね. 私は早い流れにすることが多いので、勉強になります」と話す. と、そこへ棋界の重鎮・内藤國雄九段が登場. 検討室は一気ににぎやかさを増した. (深松真司) ■予想外の展開(午後4時30分) 昼食休憩後、64手目△3三歩と打って3筋の位の奪回を目指した羽生挑戦者に対して、森内名人はそれをあっさり許し、さらに陣形を整えた. この展開に山崎七段は「△3三歩に対して、名人は激しく反発すると思ったのですが. これは予想できませんでした」と驚く. 「名人は一気に良くしようとするのではなく、歩得などのわずかな得を生かそうとしています. 落ち着いた指し方です. 挑戦者は名人の攻め駒を押し返しましたが、局面のバランスはとれています」と山崎七段. 「互いの持ち味が出ていますね」と評する. 挑戦者が78手目△1四歩と突いたのに対し、名人も▲1六歩と応じた. この段階では悠長にも思える端歩の突き合いが行われるとは驚く. 本格的な戦いを前に、神経を使った応酬が続いている. (村瀬信也) ■フルーツ、てんこもり(午後3時) 対局室の両対局者に、2日目のおやつが運ばれた. どちらも「フルーツ盛り合わせ」を頼んでおり、羽生挑戦者はこれにコーヒーをつけた. 盛り合わせというだけあって豪華. パイナップル、リンゴ、イチゴ、パパイア、マンゴー、キウイ、メロン、パッションフルーツが大皿に盛られている. 挑戦者は72手目を指したところで、フルーツに手を伸ばした. 名人も73手目の後で一口食べた. (深松真司) ■大盤解説会、超満員(午後2時) 現地では大盤解説会が始まった. 副立会人を務める阿部隆八段と山崎隆之七段が登壇. 「一手一手が難しい局面を迎えていますね」「すぐには指せないでしょう」「羽生さんは下を向いて、座布団を見ていますね」「いやいや、目をつぶって考えてるんですよ」「プロ棋士は、頭の中に将棋盤を出現させることができますからねえ」「人によっては白黒だったり、回転させたり. すごいですね」などと、楽しい解説を続けている. 会場はすでに超満員だ. すでに400人が来場し、立ち見も出ているが、ファンの列は途切れそうにない. (深松真司) ■芥川賞作家が観戦記(午後1時45分) 本局の観戦記は芥川賞作家の奥泉光さんが執筆する. 「中盤の押し合いが続いていて、1手指した方がよく見える. 終盤はねじり合いになることを期待したい」 奥泉さんは大学生の頃に将棋に熱中した. 谷川浩司九段のファンだが、「最近は棋士それぞれの個性に注目して楽しんでいます」と言う. 観戦記は16日から掲載予定. 「スポーツ観戦と同じように、将棋を見る楽しさを知ってもらえれば」と話している. (村瀬信也) ■午後の対局再開(午後1時半) 昼食休憩が終わって、午後の対局が始まった. 羽生挑戦者はすぐには指さず、じっと考えている. 森内名人は袋から大好きな「パインアメ」を切り札のごとく取り出した. いよいよ、勝負だ. ■昼食はカレーVSうな重(午後0時半) 羽生挑戦者が64手目を考えているところで、昼食休憩に入った. ここまでの消費時間は森内名人が5時間41分、羽生挑戦者が5時間40分. きょうの昼食は、名人がビーフカレー、挑戦者がうな重だ. 「カレーは大人向けにちょっと辛め. すごく好評で、毎日食べても飽きません. うなぎは脂ののった愛知県産. 秘伝のたれで焼き上げてます」とホテルの担当者. ちなみに、名人は第2局の2日目にカレー、挑戦者は第1局の2日目にうな丼を頼んでいる. (深松真司) ■熱気、上昇中(午前11時) きょうから6月. 快晴の京都は朝から気温が上がり、夏を思わせる暑さとなっている. 世間では衣替え、クールビズだが、両対局者は1日目と同じ、羽織はかまの正装だ. 難解な中盤戦を迎え、名人も挑戦者も前傾姿勢で考え込む姿が目立つようになった. 対局室の熱気も上昇中だ. その対局室はホテル離れの「可楽庵(からくあん)」. 1933年に茶室として建てられ、大正期の首相・清浦奎吾(けいご)が命名したという. これまでも将棋の王座戦囲碁名人戦などで使われ、たびたび名勝負の場になった. 棋士や記者が集い、勝負の行方を見つめている検討室は可楽庵のとなり、数寄屋風別館「佳水園」にある. こちらは昭和の名建築家・村野藤吾の設計だ. 周りには、近代の名造園家・七代目小川治兵衛の手になる風雅な庭園が広がっている. (深松真司) ■勝負どころ(午前10時) 羽生挑戦者の封じ手は△5三金. △4四歩▲3六銀から△5四金と5五の位を支える手などを狙っている. 控室では、「単に▲3六銀なら△5四金▲4五銀で、そこから△5三金▲3六銀なら千日手か」という冗談半分の声も出た. ここで森内名人は▲6八銀. 薄かった玉頭をカバーし、戦いに備えた手だ. ただ、今度は7八の金が浮いたというデメリットもある. 例えば、△7四歩▲同歩△同飛と進むと、金取りになる. 挑戦者が考え込んでいる. 先ほどは、両者が同時に頭に手を当て、脇息(きょうそく)にもたれかかりながら苦悩する姿が控室のモニターで見られた. 互いに気の抜けない勝負どころを迎えていると言えそうだ. (村瀬信也) ■挑戦者の封じ手は△5三金(午前9時) 森内俊之名人(41)に羽生善治二冠(41)が挑戦している第70期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社毎日新聞社主催)の第5局は1日午前9時すぎ、京都市東山区ウェスティン都ホテル京都で再開され、2日目に入った. 羽生挑戦者が前日夕に封じていた48手目は△5三金. サナイキサッカーッカー通販 有力視されていた手の一つだ. 両者一歩も譲らず2勝2敗のタイで迎えた本局は、本日夜に終局する見込み. 栄光の名人位へ、どちらが「あと1勝」と迫るか、注目だ. (深松真司). 文部科学省は3日、原発事故時に放射性物質の拡散状況を予測する緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の情報提供対象になる自治体を7府県増やすと発表した. 東京電力福島第一原発事故を受けて、政府が防災対策の重点区域を10キロ圏から30キロ圏に広げることを踏まえた. 対象は富山、岐阜、滋賀、山口、福岡、鳥取の各県と京都府. 重点区域に入る自治体は地域防災計画を策定する必要があり、避難計画をつくる際の参考にするため、情報提供を求めていた.