ホンダ、インドで低価格バイク発売

いじめ問題が注目される中、子どものいじめについて、保護者が私立探偵に相談するケースが増えている. 背景には、学校側の調査の限界や、それに対する親の不信感があるが、秘密調査が子どもに及ぼす悪影響を心配する声もある. 「おいがいじめられているようだ. 調べてほしい」 東京都目黒区の「T.I.U.総合探偵社」に8月下旬、都内の男性からそんな電話があった. 詳細が分からず、「本人や学校とちゃんと話してみては」と助言して電話を切った. 同社には今夏、いじめに関する相談が電話やメールで1日1~2件届く. 以前は3日に1件ほどだった. 今年調べた東京近郊の男子中学生のケースでは、親が「息子の親友」と思っていた同級生に現金や衣類の盗みなどを強要されていた. 息子にペン型の超小型カメラを持たせたり、スタッフが尾行したりして証拠を集め、親同士の示談にこぎ着けた. 阿部泰尚代表(35)は「いじめ調査は他の調査より時間がかかり、難しい」と話す. 現場が周りから見えないし、被害者自身の協力も欠かせない. 同社では、本格的な調査は1件30万~50万円がかかる場合が多いという. 神戸大大学院海事科学研究科に留学していた20代の中国人男子学生が昨年末に自殺し、神戸大は20日、この学生を指導していた60代の男性教授を21日から停職14日間の懲戒処分にすると発表した. 大学側は「不適切な指導が自殺の一因になったと思うが、直接の原因ではない」としている. 同大によると、教授は昨年11月29日、留学生を同科研究生として推薦した、留学生のいとこにあたる同科の修了生に対し、留学生の能力不足を非難するとともに、推薦したことへの謝罪と留学生に退学を勧めるよう求めるメールを送ったという. また、研究室を訪れた留学生に同日、送信したメールの画面を見せた. 留学生は研究室に来なくなり、1週間後の昨年12月6日、神戸市内のビルの屋上から飛び降り自殺した. 留学生は教授に、メールをいとこに送信すると事前に言われ、出さないよう懇願していたという. 留学生のパソコンには教授にあてた遺書めいた文書が残っていた. 研究データを取るのに必要な実験装置がよく故障するなど、研究環境の不備と改善を訴える趣旨の内容が書かれていたという. 自殺を受けて大学側は今年1月、調査委員会を設置. 留学生とは関係のない第三者にメールを送るなどした行為は不適切で、服務規律違反にあたると判断したという. 留学生は2009年10月に同科研究生として来日. その後、大学院入試に合格し、翌年10月からこの教授の指導を受けていた. 大学院入試の合否に推薦は影響しないという.

二輪車で世界最大手のホンダは15日、巨大市場インドで排気量110cc級の低価格車を発売した. 地元財閥との合弁解消で失ったシェア1位の座を奪い返すため、かつてのパートナーの牙城(がじょう)に挑む. この日発売した「ドリームユガ」の価格は4万4642ルピー(約6万7千円)から. インド二輪子会社の村松慶太社長は「まさに大衆向けだ」と強調した. 四輪車に手が届かず、バイクをファミリーカーに使う人も多いため3、4人でも乗れる長めのシートを備える. インドの2011年度の二輪車販売は1343万5769台で中国に次ぐ世界2位. 8年間で2.5倍に膨らみ、今後も高成長が見込まれる. 一番の売れ筋は100~110ccと小ぶりで燃費が良いエンジンを積み、価格は4万ルピーそこそこの二輪. ホンダ子会社はドリームユガで、この主戦場に本格参入する.